国内外で膨大なプロジェクトを抱える世界的建築家、隈研吾氏。
約30年に及ぶプロジェクトの集大成として、設計やデザインを通じて対話を重ねてきた主要なマテリアル(竹、木、紙、石、土、瓦など)を分類・整理し、実物素材による原寸大モックアップや模型等を通じて、これからの物質と人間の関わり方の未来像が提示されます。
そのなかで中国美術学院民芸博物館の外皮に圧倒的スケールで使われた中国瓦を、寸法・形状復元にて古代いぶし色の銀古美で製作させていただきました。
以下の隈氏の言葉が印象に残り、建築の未来像として大いに共感でき、また期待したいです。
「建築とは、結局のところ物質である。物質と人間との会話である。世界という得体のしれない大きさなるものが、物質という具体的存在を通じて、人間と会話するのである。物質が違うと、会話の仕方も変わり、こちらの気分も大いに変わってくる。20 世紀は、コンクリートのせいで、会話は固くなり、人間の表情もずいぶん暗くなった。
もう一度、様々な物質と、いきいきとした会話をはじめよう。」
会場:JR東京駅丸の内北口ドーム 東京ステーションギャラリー
会期:2018 年3月3日(土)- 5月6日(日)10:00 - 18:00
展示室はすべて撮影可能…この機会にぜひ!
TSG webpage:http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201803_kengo.html