未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

違いの分かる人向けの瓦です(^^)

緊急事態×異常事態となっている大阪市内のど真ん中に、“銀古美”敷き瓦の搬入に来ています^^; 絶賛工事中の現場には、ミシュランで星付きの鮨店も入るそう! 違いの分かる店主に、違いの分かる目の肥えた客…そんな人の目にとまる瓦土間となること期待します(^…

「デザイン任せるよ!!」

川越の蔵屋根に鎮座する多様な影盛鬼瓦…伝統的意匠をベースにしつつ、家々で作り手の個性やその家の物語が宿る、粋で躍動感あるデザインが競い合いように居並ぶ。 今回「オーソドックスな影盛にだけはせず、デザインは任せるよ!!」との深谷の葺き師親方か…

先人の叡智…

雨の京都、大きなプロジェクト2件の打合せ! 大規模な寺院に足を踏み入れるといつも思うのは、先人による木造技術に石畳や石段…遥か昔にこのスケールの建造を為したヒトの知恵やチカラは計り知れず、またそれを実現させた圧倒的“権力”というものの大きさを思…

original sign −鬼面−

今回の窯出しから…“銀古美”特有のビンテージな焼き色もあって迫力の鬼瓦表札! 裏面には壁掛け時計タイプの引っ掛け穴を設け、壁に取り付けます。 笑った鬼、怒った鬼…いろいろ表情あれど、今回は鬼瓦らしく“睨み”を効かせるデザインでのご依頼でした。 鬼瓦…

淡路島の家「スペース ゼロ!?」(汗)

淡路島唯一のDID(人口集中地区)…レトロな商店街の店舗屋根改修工事が本日ようやく完工! 18年前に改修していた棟は一旦解体し再復旧。 屋根寸法の調整はほぼ不可能なため割付けに苦労しましたが、60年経過の草臥れた瓦屋根が煌めく“かわら美人”に生まれ変わ…

瓦山水…

屋根において水を流し、逃がすべく完成した1,400年続く瓦のデザインは、それ自体がまるで流水のように美しい。 まぎれもなく水のない“枯山水”の道だが、瓦の流線が十二分に水を湛える川のごとき道と為す…。 ーーーーーーーー #枯山水 #かわらミュージアム #…

入社(車)式…(^^)

4月から新しい仲間が入社(入車)…笑 そう、今まで長年にわたり瓦を運び続け、重きに耐え、狭き現場にも耐え、暑さ寒さ、そして雨にも雪にも耐え、ぬかるみにも耐え、時には雷にも耐え、おまけに取り締まりにも耐え(笑)、津々浦々で美しい日本の風景づくりに貢…

別注瓦坐 - kawaraza - 「丸に蔦」

前回(→ http://gajin.hatenablog.com/entry/2021/02/12/140543 ) に続き、有名な割烹からのご依頼…蔦紋様が凛々しい9㎝径の仕上げ。 クリアな酒だと、ゆらめく紋様が味付けとなり晩酌シーンを粋に演出する! 家紋は“ルーツ”を示す誇り高きデザイン! そのデ…

求めるものをカタチに…

まったくのオーダーメイド瓦が無事に焼きあがった!なんだこれ?的な形状は名付けるなら“袖丸巴”…縋る部分や片流れの破風を包む。 設計者や葺き師から「ここをこのように納めたいので、こんなカタチの役物は出来ますか?」という相談があれば、ほぼカタチに…

“ニッポンの建築現場”

和歌山…伝統建築が居並ぶ風致地区の角地に建つ文化財建築の改修プロジェクト。 曳家され無事に耐震改修済みの屋根は、元の瓦も選別・再使用しつつ、古建築の赴きを継承すべく“銀古美”の本葺きで絶賛工事中! 銀古美焼成の“新しい”瓦達は、古瓦との調和も塩梅…

【 時代遅れ ≒ 最先端技術 】

real handmade!!手作りの甍覆(いらかおおい)が出来るまで… 荒地を木型で成型、叩いて“タメ”を入れ土のクセを殺す、玉口をかきやぶりで接合、金ベラで全体と細部を磨き、型紙で位置決めし銅線穴をあける…そこには金型もなく、プレス工程もなく、時代遅れな…

〜大人進入禁止〜

高さ105cmの入り口が持つ魔力…どうしても入ってみたい(笑) 【PATISSIER eS KOYAMA -未来製作所-】 設計:橋本夕紀夫デザインスタジオ 左官:久住有生 氏 デザイン瓦タイル:円坐−maruza− ーーーーーーーー #商店建築 #店舗デザイン #左官 #久住有生 #円坐 #…

“無印良品”…(^^)

今日の“銀古美”の窯出しから…波のごとき流麗で魅せる甍(いらか)だが、ただどこかに違和感を感じた方は瓦ツウ(笑) そうそう…建材としての瓦と比較すると2箇所の切込みがない!なので、このままでは構造的に屋根に葺けない。 一枚一枚手作りし、亀裂が入らない…

− made in Earth −

銀古美 × 古瓦ボーダー × 白漆喰 × 木 × 石 × 鉄 地球由来のマテリアルは美しく調和し、また美しくエイジングする。 日野市 納骨堂プロジェクト ▶︎ http://gajin.hatenablog.com/entry/2019/10/31/114909 ーーーーーーーー #銀古美 #納骨堂 #社寺建築

try & error ( ×ラスト1 )

古彩色“銀古美”の窯出しから…試作中の手作り400㎜角の敷き瓦…第4段階の仕上がりでほぼスクエアを実現し、突きつけで並べることが出来るレベルになってきた! 300㎜角と並べると歴然の差…大きい面積ゆえに、“銀古美”特有の表情豊かで寂び感ある“景色”が抜群に…

再焼成 −土の生命力−

これ、すべて一棟の住宅屋根に乗っていた鬼瓦…讃岐の装飾瓦屋根文化にはいつも驚嘆する!! 施主もきっと思い入れがあることでしょう…丁寧に洗浄し再焼成することで、幾星霜を経て風雪に耐えた瓦が、また100年活躍する。 そして再びこの建築と風景と物語を未…

“AZTO”から“あじと”へ…

「garage house」プロジェクト! “鉄”の漆黒ガレージハウスに、“土”の瓦タイルを施工中!銀古美の焼成法で焼きあげているので、出来立てからビンテージだ。 夜はライティングで立体感も増し、暖色の光が滲みまるでウッドのような表情で魅せる。 金属だけの無…

脱工業製品へ.‥

“銀古美”の窯出しから…前回の“プレスもの”とは違い、手作り仕様の棟瓦「甍覆(いらかおおい)」が上品なマット調に焼きあがり、狙った“反り”の線もリズミカルだ! あえてまったくの手作りなので行儀にも個性があり…几帳面な葺き師には迷惑かもしれないが、瓦に…

authentic −倉敷美観地区−

美しいエイジングで魅せるすべてのマテリアル…やはり“本物”は残るべくして残り、また全力で残すべきだと思う。 「この国から本物がなくなったらまずいでしょ!」 素材と技術、そしてそれらがつくる歴史と物語…ここには本物がたくさん残る。 古美てなお美しく…

瓦づくりは物語を紡ぐ仕事…

朝から“淡路島の家”…葺き替えの現調・実測。 ちょうど100歳とのこと! 風雪に耐えた姿が痛々しくもどこか微笑ましく感じるのは、爺ちゃん婆ちゃんを可愛らしく思えるのと同じだ(^^) 30年前に茅葺きの上屋根を改修した際に降ろした大冠が、なぜか一枚ポツンと…

小さい仕事から大きい仕事へと…

今朝の「銀古美」の窯積みシーンから…窯底にひときわ小さいシルエットが!? 規格判と比べるとスケール感がよく分かるその可愛いらしさ…いやいや、可愛いなんて言うと怒ってきそうなほど、一丁前な本格派! いくら衣食住すべてにおいてミニマムな志向が主流…

ArchiCafe vol.34【住宅は建築か】

夜な夜な建築家らが集まり、一つのテーマについて絶対的な正解を求めず自由議論することを醍醐味とするアーキカフェ…今宵のテーマは「住宅は建築か」 先ほど22:30まで議論を尽くし、期待どおり“解”のないまま悶々とかつ気持ちよくオヒラキ(^^) 今回はzoomで…

普通じゃないのがブーム!?

今日の“銀古美”の窯出しから…甍覆(いらかおおい)の特注“反り”仕上げと、“反り”熨斗!! 甍覆(三角冠)の反りはちょっと難しかった(汗) もともとプレスで真っ直ぐに仕上がるものを強引に反らせたから、綺麗な曲線にならず違和感が(汗) 葺き師にひと手間かけて…

monokawara −kawara stool−

2〜3時間と坐りっぱなしでも、まったく疲れず、お尻も痛くなく、存在を忘れるほど快適と好評の瓦スツール…この度もたくさんオーダーいただき朝から製作! 真空土練機から押し出した粘土を切断機で切り、端部を手指でつぶし丸めて工業製品的な輪郭を崩す…この…

”映え“な一品…

今日の古彩色”銀古美“の窯出しから…ヘルメット!?(笑) これがまた被るとちょうど塩梅よく、硬くて強いし、ヘルメットとしても抜群…なんですが、八寸径の「隅蓋」です! 軒瓦×掛け瓦×隅巴の接点を覆うパーツ…今回は獅子や牡丹など飾りのないタイプ。 普段見…

「かわらのおはなし」

本日、名城大学 建築学科の学生達が淡路島へ…1時間の瓦講義から原土採掘場へ! 1,000年を超えて永く続く素材、その必然とも言える圧倒的理由を体感し、畏敬と感謝の念を抱きつつその恩恵を享受し建築素材へと昇華させた先人の叡智…その深い意味と意義を思い…

GEOMETRIC DESIGN

まっさらな杉の天板が綺麗! 瓦コースターづくり体験のご予約も増えてきたので三角テーブルを増やしました(^^) Gallery土坐-tsuchiza-のテーブルは、このイレギュラーな土の空間でも自由にレイアウト出来るよう11年前のオープン以来、三角でデザインしている…