未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

五右衛門風呂!?

銀古美の窯出しから…

なにやら巨大な物体が2つ鎮座しています!

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五右衛門風呂ではないよ(^^)

あ!この際、五右衛門風呂でもイイかも(笑)

さて…これは一体なに!?

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size(cm) /W:55×D:42×H:35

とにかく亀裂一つなく無事に焼きあがってよかった!!

やれやれ、いろんな依頼があるもんです^^;

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#五右衛門風呂

ArchiCafe vol.44『本歌取り』

昨夜は久しぶりのアーキカフェ…

夜な夜な建築家達が集まり、毎回テーマについて絶対的な正解を求めず自由議論することを醍醐味とする集まり。

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本歌取り

有名な古歌(本歌)の1句もしくは2句を取り入れて作歌を行う方法。

主に“本歌を背景として”用いることで奥行きを与えて表現効果の”重層化“を図る際に用いた。

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例えば住宅建築に置き換えると、永く続き高く評価されてきた“本歌”を今背景に出来ているか?

残念ながら、潜在的に共有し連綿と続いてきた日本的美意識の糸は、もつれ、断たれ、重層どころか薄弱化の一途を辿る。

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軒の出と勾配のない屋根に”本歌“はあるのか?

逆にそれが次代の新しい”本歌“となり得るのか?

途切れた文脈を紡ぎ直し、本歌取りを楽しむような土壌を再生できれば、瓦の建築も増えるかな?(笑)

昨夜も正解を求めない議論は遅くまで続いた(^^)

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#アーキカフェ

#本歌取り

#建築

#architecture

「木瓦」が描く460㎡の海原…

14,000枚の木瓦が屋根を覆う、今春オープン予定の淡路島の公共施設。

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瓦の屋根は昔から“波”に例えられるが、木瓦はもっと広くさざなみが連続する穏やかな“海原”のようだ!

千枚千様リズミカルに表情を変えつつ風景とシンクロし、460㎡の小さな海は大きな海と繋がった。

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それにしても、ここからの見晴らしは淡路島でも随一だ!!(^^)

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#木瓦 #淡路島 #淡路島道の駅

#絶景レストラン #鳴門海峡 #大鳴門橋

#うず潮 #うずの丘 #うず潮観潮

#うずまちテラス

不幸中の幸い…!?

昨夜の暴風は想像を絶するものだった!

淡路島の西海岸は遮るものがないので台風どころではなく…停電だけで済んでよかったと思いきや、今朝工場に出てくると乾燥路のダクトが吹っ飛んでた(*_*)

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おそらく夜間だったので、車や人の往来がほとんどなかったことが不幸中の幸いだが、これでしばらく工場も稼働できない⤵︎⤵︎⤵︎

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全国あっちこっちで、金属屋根やソーラーパネルなど、個体面積が広く耐風圧力性能に劣るものに被害が及んでいないか心配だ(汗)

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忖度なし(笑)

東林院 弥勒堂新築プロジェクトもようやく足場が外れた!

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“銀古美”の焼成術で焼いた本瓦葺きの屋根は、真っさらであって、もはや永い年月をかけて大気と日光の営みによって造りだされた”寂び“の力を宿したように千枚千様の表情で魅せる。

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境内にいたおばちゃん達からの褒め言葉…

「この屋根、ギラギラしてなくてなんだかとても上品だね〜」

「出来たてなのに、妙に落ち着いた雰囲気が不思議だわ〜」

建築玄人ではない人による、この忖度のない直感的で素朴な感想こそ最高のご褒美…いぶし銀とは全く違う世界観をつくる、まさしく”銀古美“という瓦の本領だ(^^)

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設計:松田公彦スタジオ

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#社寺建築   #伝統構法   #銀古美

#東林院 #種蒔大使   #弥勒菩薩

#再生可能エネルギー #持続可能

#サステナブル #低炭素 #脱炭素

#カーボンニュートラル #sdgs

目指すは桂離宮?

「木瓦」の屋根が完成した淡路島プロジェクトのワンカット…

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以前GAで見た隈研吾建築都市設計事務所による京都の仕事と比べ、平部の表現力は決して負けていないと思う(笑)

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ただ寄棟や入母屋の隅棟は、やはり輪郭をシンプルに仕上げる方が上策か!

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桂離宮の柿葺きが理想…となると、桂離宮も陸棟は瓦だから、逆に隅棟だけ木羽板で仕舞うのもありか(笑)

工業製品の土俵から逸脱した“木瓦”だからこそ色々遊びたい(^^)

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#木瓦 #柿葺き #桂離宮

仕来り…

尾道 因島の神社改修工事で、火入れ式に始まり神楽殿社務所祝詞殿と3棟の瓦葺きも年末に無事終わり、今日完了式にお声がけいただいた!

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島の“仕来り”は人情に溢れ、いついつまでも変わらぬ昔ながらの空気に包まれ心地良い^^

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神社は祭りも含めて地域の人々にとってかけがえのない象徴的建築…この地にしかない原風景と物語、そしてなにより美しき“風土”の継承に貢献でき光栄です!!

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#火入れ式

#尾道

#因島

#しまなみ海道