未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

漆黒瓦「鉄黒-tetsuguro-」 @CONTACT Nikko

淡路土の耐火度の限界温度で還元焼成した漆黒の瓦が日光で新しい景色を創る。

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日光駅から東照宮を結ぶ日光街道のちょうど中間あたり…ビンテージなキッチンカーで日光産蕎麦粉100%の生地を使ったタコスやアイス、シフォンケーキ、ALLPRESS ESPRESSOの豆を使ったコーヒーを提供する場のステップハウスで、浮遊するような瓦屋根が印象的だ。

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適正勾配があれば野地板もなく最低限の性能を担保する和瓦…そのメカニズムとともに裏面構造を赤裸々に魅せる仕上げはとても色気がある。

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project:CONTACT Nikko

@contact_nikko

設計:稲山貴則建築設計事務所

瓦葺き:一ノ瀬瓦工業

撮影:鳥村鋼一

ハイテクノロジーとは…

企業視察で全国からガイソーグループの皆様にお越しいただき、恐縮にも瓦講義をさせていただいた!

建材と事業のプロフェッショナルである皆さんには、伝統素材である瓦の多様な挑戦は果たしてどう映っただろうか?

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その昔、かの松下幸之助が住宅産業参入を見越し、瓦の本場である淡路島へと訪れ、素材の調達〜製造〜焼成のプロセスをひと通り視察したうえでの、後年“経営の神様”と呼ばれるまで大成した偉人の直感的で先見的な判断が…「これは工業製品にはならんから手を出さん!」だったとの逸話がある。

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竹かんむりに土、瓦、木と書いて“築”。

それを建てると書いて“建築”。

よく考えると、どれも工業製品と呼ぶには違和感がある(笑)

ただ、現代のいかなるハイテクノロジーな建材よりも、比較にならないほどの遥か永い建築実績を世界中で有する!

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持続可能性が求められる現代において、これら確かに持続してきた素材と技術に、謙虚に耳を傾けることも今大切だと思う。

その意味で“作り手の想い”を遠慮なく伝えさせていただいた(^^)

この度は貴重な時間をいただきありがとうございます!!

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#ガイソー #リフォーム #古民家再生

#古民家リノベーション

#松下幸之助 #経営の神様 #見聞色 

#再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

緊結の意味…

東林院 弥勒堂新築プロジェクト「素丸葺き」。

法改正で緊結のガイドラインが新しくなり、数千枚もある素丸瓦も全数緊結だ(汗)

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1,400年という悠久の瓦史を振り返ってみても果たしてこれが絶対の正解かどうかも判断は出来ず、伝統素材、伝統建築、伝統構法にとっては理不尽でなかなか窮屈な面もあるが、本意・不本意に関わらずこうして時代の要請に応えていく本当の意味は、“瓦が落ちないため”に緊結するのではなく、将来“瓦屋根というものを失わないため”に緊結するということだ!

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とにかく…僕ら瓦師と葺き師は、屋根の反りの美しさを引き出すため、緊結方法が変わろうがひたすらこの硬い瓦で柔らかく流麗な曲線を描いていくのみ。

学術・技術・芸術の三術が揃った仕事は、きっと長持ちするはずだ(^^)

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#銀古美   #伝統建築 #伝統構法   #社寺建築

#宮大工 #東林院   #種蒔大使   #弥勒菩薩

#再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

アナログ再考…

瓦の島である淡路島の海岸には、その歴史を物語るように波にもまれ丸くなった無数の瓦が打ちあがる。

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この地にしかないシンボリックな風景に、誰のしわざか、過去にとても心あたたまるメッセージが描かれていた!

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温度感のないデジタルな世の中において、アナログなメッセージは熱く響くな〜!

木や土や瓦や石で出来る土着のアナログ建築のほうが琴線に触れるのと同じだ(^^)

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#土着建築 #バナキュラー建築

#再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

窯元あるある…

窯出しした“軒巴”の梱包シーンから!

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新聞や広告を有効利用して一つ一つ真心包装していく過程での“瓦窯元あるある”…

チラチラと見流す程度のはずが記事の内容が妙に頭に入ってくる(笑)

 

◇コロナ制約による学校のひずみ

休校、黙食、行事なし、不登校最多

ネットいじめ2万件!?

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◇炭素は消せない。だったら閉じ込める。

ウッドなアイデア!(笑)

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◇一学年一クラスもあるかないかのこんな田舎の地元小学校バレー部が超強い件!!

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暗い話もあれば、明るい話もある。

 

世相を反映した梱包…この梱包材が明るい話題で埋め尽くされるよう努力しないといけないのは今を生きる我々の仕事だし、それよりなによりまずは目の前の瓦を包装・梱包していくのが重要なミッション(^^)

火入れ式「和」

− 広島 安佐の家−

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家づくりに込めるご家族の想いは「和」。

その書“なごみ”を窯へと…。

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記念瓦には皆んなで名を刻み、この記憶を消えない記録として100年残すべく指跡を残して完成(^^)

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そして火入れへ…

“土を焼く”という、およそ人のチカラの遥か及ばない次元での“仕事”が今まさに始まり、大地の恵みに感謝し手を合わせる。

人が祈る姿はいつも美しく…今回も窯場に素敵なシーンが描かれました!

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大きな切妻屋根で銀古美が素朴で懐かしい風景を創る。

外壁は土の掻き落とし仕上げだそうで、仕上げのサンプルを持ってきてくれました。

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まさしく木と土と瓦の家…完成が楽しみです!

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#火入れ式 #広島の家 #銀古美

#神事 #地鎮祭 #土壁

kawara photo plate

愛犬のシルエットをいぶし銀の瓦プレートに彫りました。

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さながら撮影慣れしたペットモデルのように、凛々しくすました顔でその気になっているようだ(笑)

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彫るか残すか?凹か凸か?で表現するため、いただいた写真をモノクロにしてコントラストを高め、まずはシルエットをつくる…この作業がアナログな瓦師にとってけっこう大変(汗)

いろんな依頼があります^^;

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#愛犬グッズ