昨日は東京から瓦屋根検討中のオーナーを、今日は京都から建築家をお招きし、それぞれ相談や打合せ、そして土の採掘場など瓦の島をアテンド…
素材の原点、永く持続してきた理由、物語や浪漫など僕ら作り手が込める想い…この国において1,400年も続いてきた“瓦というもの”の本質の価値を伝え、“瓦一択”を期待する！
こうして目の前一人ひとりの設計者や建主に、僕ら作り手自身が改めて”想い“を伝える場と時間はとても大切であり、なにより楽しい！
そして、そんな充実時間に一緒にいただくナポリピッツァはもっと美味しい(^^)
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讃岐の家…上屋根に引き続き下屋根の古鬼瓦も淡路島まで強制連行し、洗浄&焼き直し！
今日の窯出しで、真っ黒に被ったススを刷毛で払うと…黒ずんで草臥れていた肌が、また見違えるほど綺麗ないぶし銀に蘇り、幾時代もまたぎ風雪に耐えた瓦がまた100年活躍する。
re-firing＊reborn…再焼成による再生。
いやはや改めて絶対普遍の土の生命力は素晴らしいし、また瓦づくりは面白い^^
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神社新築現場から…通常5寸幅ある軒巴と素丸瓦ではなく、屋根のスケールを考えひと回り細い4.5寸幅をチョイス！
淡路島の本葺き素丸には、5.5寸／5寸／4.5寸／4.2寸／3.5寸／3寸と多様なサイズがあり、適材適所で使い分けるこの目利きによる目利きのための仕事が大切…美意識を蔑ろにしたら“良いもの”は残らない！
当たり前の拘りが、当たり前の風景をつくる。
この玄人素人に関わらず、誰が見ても違和感を感じない“当たり前”という感覚をもたらせる仕事が大事だと思う(^^)
すべて仮伏せした素丸は、一枚一枚、一列一列すべて緊結していく。
伝統の維持には工法の進化と成熟も大切…ただ100年、1,000年と変わらないのは、“雨を受け流す”ため自然の摂理に適い完成した、この瓦一枚一枚の普遍的デザインと組合せだ！！
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淡路島の家…100歳の古民家改修相談を受けて現調！
建築の“築”の字の構成要素である木と土と竹と瓦の家は、“装置”のような現代住宅と違い、地球由来の素材達の生命力に溢れ、なんだか優しい包容力があり、古くとも風景において俄然絵になる。
現代式の高断熱や高気密とは全くもって対照的な大らかな仕事だが、地球由来の素材の生い立ちとチカラ、土着のデザイン…どれも確かに“持続してきた”という揺るぎない説得力に満ちており、さらにこれを修復・維持出来る職人たちがいたからこそ100年と長生き出来るんだと思う。
またもう100年寿命を延ばしてもらうため、ご縁があればしっかりとお手伝いしたいと思います(^^)
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ようやくの休みは、自宅庭で淡路牛&淡路玉ねぎメインのBBQ！！
え？どうしてそうなるのって！？
登山家ではなく瓦師の名言…
「そこに瓦があるからです！！」(笑)
瓦で焼くのは淡路島の流儀…網と違い、焦げずに遠赤効果でふわっふわに仕上がる！
そのへんで育まれた食材たちを、そのへんにあるものでシンプルにいただく…これ以上の贅沢はない！
この目の前の風景も含め、その地にしかない“持ち出せない価値”に気付けると人生はこの上なく豊かだ^^
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神社改修工事にかかる140年前の水板の龍…瞳が落ち、ツノも折れ、痛々しい姿で降ろされたが、外科、眼科、整形外科、ついでに美容外科(笑)…と、いろんなドクターの手にかかり、部分復元とともに本体も焼き直し、無事にオペ完了！
よ〜く見ると、本来鋭く睨みを効かせるべき龍の瞳が、なんだかキョロっと嬉しそうに見えませんか！？（≧∇≦）
本殿と拝殿の瓦葺きとともに、また棟で活き活きと泳ぐのが楽しみで仕方ないんだと思う(^^)
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大きな屋根の瓦葺きも終わり、相模湾の海原が鎌倉山まで続くかのような雄大な甍の完成。
棟積みは、まず“櫛面土瓦”を留め付け、熨斗1段目の長距離走(笑)。2段目は通常より逆チリで1段目より外に出すオリジナルの“影積み”仕様…1段目が影となり、より軽快でシンプルな輪郭を描く。
昨年の秋から3棟続いた壮大な移築プロジェクトの瓦葺きもようやく完工…5月下旬に東京方面へ行くので、“銀古美”という瓦がつくる風景としっかり向き合ってきたい(^^)
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［ 鎌倉プロジェクト ］
1棟目「沖永庵」
https://gajin.hatenablog.com/entry/2021/10/25/124041
2棟目「大洋堂」
https://gajin.hatenablog.com/entry/2022/01/26/134518
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設計：i-ado ／https://www.i-ado.jp/
瓦葺き：一ノ瀬瓦工業／https://ichinose-kawara.jp/
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