今朝も6時前から瓦づくり開始…流れてくる白地(乾燥素地)の積み込み作業は人の手によるが、その日の行儀具合で焼成コンテナに積み込む奥行きを微調整する。
ただ土は生き物…その日その日で乾燥白地のクセも違い、それを見極めながら積み込む深さを変えるため、目安となる印を金型の裏に刻んであり、これを基準に深く積むか浅く積むかを調整している!
ちなみに深く積めば“向こう跳ね”に、浅く積むと“尻跳ね”となり、極端に深くまたは浅く積んで、例えば反りや照りの屋根に必要となる意図的なねじれの瓦を作る時もある。
ただ昨年からここ暫く土の機嫌が良くなく、収縮が大きくなり過ぎ、それに伴って行儀のコントロールがまったく難しくなっており、この積込み風景の笑顔は今や苦笑いになっている(笑)
結局いかに機械化が進んでも、こうして人の目と経験と感は、伝統産業にとってはいつまでも大事だ。
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