風紋-fumon- 鳴門の海岸で撮った、風が描く、自然の摂理としてなるべくしてそうなった美しいカタチ。
350年続く和瓦のデザインもそう…“山に受けた雨を谷へと流す”という自然の摂理に適う用の美が体現され、なるべくして成った必然のカタチ。
この連続こそ、まさしく“波”に例えられる流麗なる瓦の美。そしてそれが織りなす屋並みと風景の美。
淡路島ならではの瓦屋根の連なり…新古問わず、またその屋根の形状・意匠問わず、その折り重なりが描く風景は美しい。
整然と区画整備され、また屋根自体をその住む人の意識から遠ざけてしまった現代住宅地の屋根の連なりではこうはいかない。
まず“絵にならない”!!
道が狭かろうが、坂があろうが、人々はその積み重ねた知恵にて営みを形成・維持し、物理的にも精神的にもまとまった小さくとも美しい‘集落’を形づくる。
風紋…そうあるべきカタチ。
ものごとの本質を知れば、おのずと導き出されるカタチ。
それらはおよそすべて美しく、また永く続く普遍の価値を有するカタチ。
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