未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

置き屋根の蔵

f:id:daieibrand:20190516180538j:image

本葺き屋根の蔵の改修ですが、歴史ある建物には先人の知恵と物語が詰まっています…よく見ると漆喰壁から屋根に続く面は土屋根、そして空間を設け、覆うように瓦屋根!

f:id:daieibrand:20190516180552j:image

f:id:daieibrand:20190516180601j:image

「置き屋根構法」

熱気や湿気をこもらせることなく雨から建物を保護し、空気層が穀物などの貯蔵物の保存に有効な断熱効果をもたらせるためと、火災の際に内部は漆喰と土の外皮で守りつつ、木造の屋根部分は周囲に効率的に落とすため…と様々な効果を発揮します!

今回、下屋根も含め本葺きから簡略に葺き替えしますが、昔からのそういった理由からか建物の周囲にどこからも寄りつけません(^^;;

f:id:daieibrand:20190516180623j:image

f:id:daieibrand:20190516180632j:image

唯一の小道も軽トラの幅いっぱい…しかも蔵までは10mの畑跡(ただの藪)!?

道から蔵まで足場ステージの設置で、土も瓦も手運び撤去となりそうです(汗)

でも、歴史と物語の継承のためです…なんくるないさ〜!!(^^)

 

#瓦#和瓦#日本瓦#瓦屋根#大栄窯業株式会社#かわら美人#銀古美#いぶし瓦#古代いぶし瓦#淡路島#古民家再生#古民家リノベーション#重要伝統的建造物群保存地区#文化財建築#美観地区#エイジング#古色瓦#古瓦#伝統構法#japaneserooftile